裁断機を操る。

本来ならば中川のテリトリーなのに、なぜか港区に在籍して奮闘される。

製本や手帳などの皮革の表紙。

皮革は伸縮性が高く、時が経てば歪む。

お客様とのクレームを防ぐために、紙で同じ形状を裁断して製品とともに納品する。

素人には伸縮性があることがわからない。

材質に応じて、切断に用いる刃物の形状も変えていく。

刃先の研究は尽きない。

材質の癖を読み切って仕立てていく技術。

いままで、自身から売り込みに率先していくわけでもなく、客先からアプローチして受注が増えてきた。

営業は自身の腕が黙々と素敵な製品を世にだしていくことなのだろう。

その顧客との信頼は今なお絶えない。

OFF時は本読むこと、見識を深めることに努める。仕事に対して通ずるものがあるのかもしれない。

お酒を嗜む。酔えばたのしい。遊び心は忘れない。

かわいいお孫さんが工場で見つけた皮の端キレを彼のウイック(?!)に仕立てる。

ノリが良くて陽気にウイックをかぶってポーズ!

それらすべてが仕事にカタチとして表れることなのだ。


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